ある食の風景①

今から約10年前、糖質制限という言葉を

糖尿病の方から始めて聞いた。

当時は内容を理解しないまま、あまり極端なことは

やらない方が良いですよ、と自分が知らない領域とはいえ、

随分適当に答えてしまっていた。

あれから10年後の現在、1日の糖質を約50g前後に制限した食事を

実験的に実施してすでに5年目になる。

きっかけは、先ず家族の小麦アレルギーから始まる。

つれあいはパン好きでパンは自前で焼く生活を30年続けていた。

3年前のある日、眼の周辺が赤く腫れている。

調べてみると小麦粉が負担になっていたので、

すぐに小麦粉を排除した食生活に切り替え数日で問題は解決。

以降、我が家では小麦は食することはほとんどなくなった。

ところがグルテンフリーに付き合っていた自分にも

隠れ鼻炎が良くなっているなど体調の変化に気が付く。

以前からヒトの病気の歴史に関心があって、

食の視点は大きなヒントになると考えていた。

二足歩行になって森を出た時、狩猟採集から農耕への変化など

人類誕生後700万年の間にヒトの食は大きく変化している。

いまさら狩猟採集の生活などは不可能であるが、

グルテンフリーをきっかけに糖質を制限すると

人体はどのように変化するのか?試してみることにした。

穀物は少量の酵素玄米、タンパク質は納豆、豆腐などの豆類、

魚、たまご、とり肉、油はナタネ油、オリーブオイル、

そしてできるだけ自家菜園の野菜。

生理、解剖の本をおさらいのつもりで読み始めてみると、

実は知らないことが多く、肝臓での糖新生など理解不足を痛感。

この食事法を実践して気づきの1つは深い呼吸になっていたこと。

これは冒頭で触れた隠れ鼻炎の解消にも関連するが、

むしろ細胞呼吸との関係だろう。

他には夏の猛暑の中でも体が楽に動き、

喉の乾きに常温の水が心地よかった。

さらに白眼の赤みが消えている、

歯茎がしっかりしているなど慢性炎症の細かい改善点は多々ある。

〜次回に続く〜

< 2025年05月 >
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プロフィール
橋本俊彦
橋本俊彦
1956年 福島県生まれ
1992年 東京医療福祉専門学校 鍼灸・あんまマッサージ指圧科卒業 鍼灸学校在学時、瓜生良介先生に出会う。1994年 福島県郡山市に快医学健康・鍼灸治療室開設。斎藤巳乗先生にオステオパシー誇張法を学ぶ。現在、快医学30時間講座を各地で開催。 2015年 治療室を長野県松本市に移転。
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